G.ブレーン GOLF SCHOOL

【ゴルフ脳を鍛えよう】vol.1

『スコアアップにつながらない人の「あるある」法則』

「練習場では上手く打てる」「スイングはきれいになった」「練習量は誰にも負けない」‥
 それなのにラウンドに出るとスコアが縮まらない人っていますよね。そういう人って考え方や心構え、練習方法などで間違いをおかしていることが多々あります。
  このコーナーでは、そんな方々のよくある間違いをピックアップしながら、レッスンコラムを掲載していきたいと思います!
「こうすれば上手くなる」的なレッスン書はあふれていますが、あえて反対の切り口で「上達しない人にありがちな特徴」に的を絞っています。
 
 悩み多きゴルファーの皆さん、胸に手を当てて思い起こしてください。きっと心当たりがあると思いますよ。
 普段の私からはあまり聞けない辛口御免のレッスンです!
 一緒に、ゴルフ脳【G.BRAIN】を鍛えましょう!

 (注)スコアには全くこだわらないという人には、適さないコーナーです。

【その①】ティイングエリアにギリギリの時間に現れ、ウォーミングアップも無しでいきなりスタートする人

スタート前の打球練習をしないのは当たり前。練習グリーンでパットの練習もしない。たまに早くゴルフ場に着いたらゆっくりとコーヒータイム。
 週に3~4回もラウンドするようなつわものゴルファーならいざ知らず、それで、朝イチにナイスショットが期待出来ますか? ただでさえ、最初の1~2ホールは、足が地につかないのに‥ 
 
  プロは必ずラウンド前に練習します。上級者ほど準備します。
 なぜか、レベルが低い人ほど、事前の準備を怠る人が多いように思います。

出来たら、ゴルフ場には、1時間位前に着くようにし、
 ①朝のこわばった体をほぐすようにストレッチ
 ②練習場があれば、日頃の練習を思い出しながら打球練習
 ③練習グリーンで、その日のグリーンとパットの感覚を確かめる
どんなに時間がなくても、①と③は必ず行いましょう!

 好スコアへの道は、ほんの少しの「心掛け」からです。

<レッスンプロの心の声>
スコアを嘆く前に、まずはそこから始めましょう!

【その②】ボールのライ(おかれた状況)を考えず、グリーンまでの残り距離だけでクラブ選択する人

ボールが急な斜面にあっても、残り距離が200ヤードあれば、迷わずFWを持ってフルスイングをする。結果ミスショットしてまたも斜面から打つことになり、傷口を拡げてしまう。クロスバンカーからでも前の土手が高いのに、ついつい飛ぶクラブを持ちたいものです。上がってみたらそのホールは大叩きホールに‥ 誰でも経験があるでしょう。

 私が研修生時代にキャディをしていた時、このような状況で、アイアンで刻むことをアドバイスした際のエピソードです。
●Cクラスの方「そんなクラブではグリーンまで届かない!」と聞く耳を持ちません。
●Bクラスの方「なるほど!そんな考え方もあるのか!」とアドバイスを聞きます。
●Aクラスの方「ここは刻みだな」とアドバイス前から、既に自分で選んでいます。
それぞれ、そのクラスにいる理由が、こんなところにも垣間見えるのです。

 難しい局面では、グリーンに1ヤードでも近づけたいという欲を捨て、時には次のショットが打ちやすい状況になるように、1打謝る勇気を持ちましょう。
結果的に、それが大叩きホールを減らすことにつながるのです。

<レッスンプロの心の声>
難しい局面では、急がば回れ。強欲は捨てましょう!

【その③】好調時は練習せず、不調で上手くいかない時ほど意地になって練習する人

練習場でよく見かける光景です。上手くいかず思い通りにならない時ほど意地になって何百球も打っている人がいます。しまいにはマットに八つ当たりする始末です。マットならまだしも他人に八つ当たりする人もいます。
 
 やみくもに打ち続けても、大抵その日は上手くいかないものです。調子の悪い時は体が悪さをしている時です。意地になっても悪い動きを更に悪化させる場合が多いです。そういう時は短い距離を軽く打って早く帰ることも有効です。クラブの重さに任せ、振り子を思い出せれば徐々に回復します。

 また逆に、良いスコアが続いたり、調子が良い時ほど練習をさぼりがちです。人間、調子に乗っていると思わぬ落とし穴が待っています。好調時ほどその感覚を覚えるために練習すべきです。

<レッスンプロの心の声>
不調時は軽く済ませ、好調時ほど練習すべし!

【その④】手首が硬直するほど、グリップを強く握りしめている人

練習に数回行っただけで、グローブがすぐに破れてしまう人がたまにいます。経済的でないだけでなく、マイナス面が大きいです。

強く握りすぎると手首が柔らかく使えなくなる➡手首を支点にした振り子作用がはたらかなくなる➡ヘッドが走らない➡飛ばなくなる➡飛ばそうとして腕や肩に力みが生まれる➡腕からしなやかさが失われ、さらに飛ばなくなる… まさに負のスパイラルです。

 トーナメントセッティングのような深いラフからの脱出以外では、ゴルフに握力はほとんど必要ありません。小学生の女の子の握力は大体10kg~20kgですが、高学年では200ヤード前後飛ばします。体全体をしなやかに使っているからですが、体の凝り固まった大人は、せめて手首やひじくらい柔らかく使いたいものです。
 左手は包み込むように、右手は指に引っ掛ける程度でいいのです。

「グリップは、小鳥を包むように握るべし」先人の教えです。握りしめると小鳥はつぶれてしまいますし、逆にスカスカですと小鳥は飛んで逃げてしまいます。言い得て妙です。
多くの人が何匹も小鳥を圧死させているのです。

<レッスンプロの心の声>
今日も、いたる所で沢山の小鳥の命が失われている

【その⑤】ラウンド中、100点満点のショットが出ないと納得せず、ずっと腹を立てている人

スタート前は笑顔なのに、いざラウンドが始まると、徐々に険しい顔になり、しょっちゅう怒っている人がいます。納得出来るショットがなかなか出ないからでしょう。
 気持ちは痛いほど分かります。私も今までにクラブを折りたいと思うくらい、何度も腹立たしい経験をしています。
 でも、思い通りにいかないことの方が多いのがゴルフです。あまり腹を立ててばかりいても、次のショットに悪影響を及ぼします。その精神状態がミスの原因にもなっているのです。何より楽しくありませんね。

 冷静に考えてみましょう。あなたはナイスショットが連発出来るほどの上級者ですか?日頃練習していて100%満足できるショットなんて、何球に一度の確率で打てますか?
しかも、ラウンドの方が打ちにくい状況が多いのです。練習みたいに何球もチャンスがある訳でもありません。
 時には、100点満点と思ったショットが飛びすぎて、OBしたり、奥のバンカーにつかまってしまうこともあります。逆にトップしたボールが花道からグリーンオンするような、結果オーライだって少なくないのです。
 
 初級者でも、いつも笑顔でラウンドしている人がいます。失敗してもそれ自体を楽しんでいるかのようです。上達のためには、時には反省も必要ですが、どうせラウンドするなら、どちらが1日を楽しく有意義に過ごせるでしょうか。

 実はどんなに上級者でも、本当に納得できるショットなんて1ラウンドに数えるくらいしかないのです。

<レッスンプロの心の声>
また、怒ってる…。幸運の女神も離れていきますよ

【その⑥】ボール代がもったいないからと50ヤード以内の練習をしない人

これも練習場でよく目にする光景です。
 ドライバーの練習は、汗だくになってへとへとになるまで頑張れるのに、アプローチの練習はボール代がもったいないからと、ほとんどしません。単調でつまらないからかも知れません。
 せっかく2打でグリーンのそばまで来たのに、そこから行ったり来たりして結局上がってみたら…  
 誰でも経験があるはずです。

 練習場で上手そうな人を一度観察してみてください。必ず距離の打ち分け練習をしています。上級者はみんな、グリーンに近づけば近づくほど重要なことが分かっているのです。

 まずは、50ヤード以内で3パターンの振り幅の目安を作り、距離を打ち分ける練習を続けてみましょう。きっとラウンドでも、50ヤード以内から3打で上がれる回数が増えますよ。そうすれば、間違いなくハーフで2~3打は縮まります。

<レッスンプロの心の声>
ロマンだけを求めていても、スコアは減らないのに…

【その⑦】ロングホールのティショットが上手くいっただけで、すでにパーを取った気分になっている人

「今のロングホールのティショット完璧だったよな!距離も出てたし。バーディとは言わないけどパーは確実だと思ったんだけどな~。上がったらトリプルだなんてやってられないよ」
 ホールアウトしたあとのカート上で聞こえてくる会話です。
 
 なんでパーが確実なんでしょうか。たった1打が上手くいっただけなのに…。

 パーを取るには、まずまずのストロークが、パットも含め、あと4打必要なのです。その気になって期待が高まりすぎるから、2打目のミスがこの世の終わりみたいに思えてしまうのです。そんな気持ちで次のショットに向かうと、さらに3打目も失敗の確率アップです。
 
 会心のショットが出たら嬉しいのは誰でも同じです。でも、浮かれすぎは禁物です。100点満点のショットはそうそう続かないのがゴルフです。

<レッスンプロの心の声>
喜ぶのはまだ早い! ティショットが終わっただけですやん

【その⑧】ショートホールで他人より短い番手にこだわり、またそれを誇らしげに自慢する人

「距離は150ヤードか。普通なら8番アイアンで届くんだけどなぁ」「今使ったクラブ何?それでも届かないの?俺なんかPWだよ」
 ショートホールのティイングエリアでは、しばしばこんな会話が聞こえてきます。

 ひとつでも小さい番手にこだわり、他人より短いクラブで打つことが誇らしいのでしょう。それでいつも80台で回るならカッコいいかもしれませんが、100を切ることが滅多にないならば、それは負け犬の遠吠えに近いです。

 150ヤードを何番のクラブで打ったかではなく、その距離を上手に打てたかどうかが重要なのです。150ヤードを9番アイアンでマン振りして大ダフりしてる人より、FWでも優雅にナイスオンしている人の方が素敵だと思います。
 贅沢をいえば、時には普段より長いクラブを選び、コントロールショットが出来るようなゴルファーを目指してほしいです。

どうしても番手が気になるという人は、流行りの飛び系アイアンを買うべきです。
それでも満足できない人は、オーダーメイドのクラブに2番手くらい大きい数字を彫ってもらうのも一案です。

<レッスンプロの心の声>
そんな自慢しても、誰も聞いてないのに…

【その⑨】プロの連続写真ばかり見て、ひとコマの形ばかりに気を取られている人

スイングの連続写真の一場面や動画のひとコマの一瞬の形を、穴があくほど見続けている人がいます。プロの形を真似ることに血まなこになっている人もいます。研究熱心なのは頭が下がります。私にもそういう時期がありました。
 でも、人それぞれ手や足の長さ、年齢も違えば、柔軟性や筋力も違います。

 スイングとは一連の動作であり、あくまでもクラブの振り子運動が主体で、体の動きは補助的なものです。写真のひとコマはその一瞬をとらえているに過ぎません。
 研究も度が過ぎると、たった一瞬の体の形ばかりに目がいき、その形に似せることが目的になりかねません。 
 もっと大切なスイングのリズムやヘッドのスムーズな動きを損なってしまっては、「本末転倒」です。まさに「木を見て森を見ず」になってしまいます。

 あまり「血まなこ」にならず、自分のクセを知ったり、イメージを湧かせる程度がベターです。

<レッスンプロの心の声>
またスイングの途中で止まってる…

【その⑩】練習するたびに、毎回のようにテーマが変わる人

「この間、雑誌で左手リードって書いてあったから試してるんですよ」、「昨日YouTubeで下半身リードのコツを解説してて…」などなど、巷にあふれてる情報を見聞きするたびに取り入れ、結局は何も身につかない。
 その人が今取り組むべきテーマはもっと他にあるかもしれないのに…。
 基礎・基本は別として、アドバイスというものは、その人によっては真逆になる場合もあるのです。
 クセや特徴は、人それぞれ異なるからです。

 スイングの癖・大きなエラーは、1回や2回の練習で修正できるものではありません。
アドバイスを受けたらすぐに体現できるようなセンスあふれる人は例外として、通常はコツコツと練習して数週間、長ければ数か月かかって徐々に変化・改善していくものです。
 目からウロコのアドバイスも時にはありますが、それはあくまでもきっかけであり、自分のモノにするにはやはり時間がかかるものなのです。
  
 毎回のように異なる動きを色々試していても、それはそれで楽しいかもしれませんが、スイングの安定とは逆の方向に向かうことも多いのです。

<レッスンプロの心の声>
う~ん、今日も違うこと考えてやってる…

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